2月1日に年賀状が届く

 2月1日に年賀状が届いた。会津のおじさんからものだ。現在93才である。届いてから、返事を書くといっておられた。まさにその通りに、返事をいただいた。そこには、この葉書を書いた顛末が書いてある。字はしっかりしているから素晴らしい。帰省するたびに訪れるおじさんとおばさんの家、ひとしきり話を伺って、元気をもらう。年とっても、こんな風に過ごしているのは、羨ましい生き方だなと思って家を後にする。その繰り返しをここ十年近く繰り返している。少しづつ、現在を顧みつつ、未来に向かって、歩みを進めていく。老いていきながら、年下の者に、その思いを伝えていく。それが大事なのだということを、刻み込ませてくれる。それ魅力だ。話は、現在の自分の状況から始まって、過去の戦争、そして戦後の混乱期と高度成長期と続いていく。その時その時に精一杯生きた話は、説得力があり、繰り返しでも、十分納得できるものである。自分のやりたいことを精一杯やることの価値を確認させてくれる一瞬である。