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マーマレードは奥が深い

 2月になり、仕事が一段落、市場に田ノ浦の甘夏が出回り、うれしい季節になった。手元には、リンゴをベースにしたペクチンの粉末があり、砂糖、ワインがあるので、作ってみた。今回は、ペクチンがあるので、甘夏の袋は極力使わないようにした。結果は写真の通りである。透明度や甘さは今までと同じで大人の味を追求した。グラニュー糖なのでテカリもでたので、色もきれいだ。味は、素材の味を十分に引き出したものと考えている。砂糖の量が少ないので、開缶後は、すみやかに食していただくのがベターだと考えている。トロミをコントロールできるようになったことが、今回の収穫である。

 またまたMLを作ってみた。今回は、袋を全然使わないでの作成だ。なぜなら前回、袋を約1個分使ったMLをつくったところ、完成後の味に苦みが妙に残ったからだ。割合を間違えると,超大人向けの苦みの効いたMLになってしまうことが分かった。苦みの原因は皮と袋にあったのだ。そのことを身をもって実感したので、今回は、全く袋を使わないで、作ってみた。材料が1個分しかなかったので、この分量になった。しかし、出来は秀逸だったと思っている。この作り方が、普遍的な作り方になるかもしれないと思った次第である。出来上がりの、透明度と粘度は、抜群である。目指していたものかも知れない。