【暫定版】

世界史研究


以下の文は20世紀に書かれたものであり、同時性という事では、いささか稚拙であることをお断りしておきます。

 

 私的世界史教授法(試行錯誤編) 

 もうすぐ4月、新しい年度が始まり、新しい生徒が世界史Bに取り組む。
教師もまたひとつ年を重ねながら新しい世界史授業をいろいろな意気込みを込めながら展開する。
ここでは私的な世界史の授業の断片を紹介します。
いろいろな立場で感想を寄せていただければ幸いです。
ただしここでの実践例は千葉県の中位の高校生の4単位の世界史授業の中でのものを基本にしています。

5月分

・ワンポイント知識として世の中の会社名の由来を知っていると授業の脱線に使える。石器の切れ味に関してはカッターナ イフ(オルファ)「折る刃」を紹介する。

4月分

・ユンケル黄帝液をおもむろに取り出し黄帝というのは中国古代の三皇五帝説話にちなんでいることを指摘して殷墟の発見の話題につなぐ、
その中で竜骨の話では架空の動物の話や、ちょいととんでドラゴンボールの話にもっていってもよい。

・地機(じばた)「簡単な機織の道具」を用いて織物(平織り)の基本を実演して見せる、
新石器時代と土器と織物はセットで目に焼き付けさせる。

・人類の発展のところでは、いろいろな化石人類を列挙して発展を位置付けるより、
どうしたらサルがヒトになるのか、
あるいはなったのかという点に重点をおいて、
二足歩行の意味、手(前足)の構造、脳の増大、
道具の製作と使用、火の使用、言葉の発明、などをつなげながら説明をする。

・人類の登場を地球の歴史の中での位置ということに重点をおいて説明し、
地球の歴史の最後の場面で登場して進化し、
発展し、膨張していることを長さの面で正確に把握させる。

・道具の使用の場面では日本史で使用している様々な石器を実際に生徒に見せ触らせ、
いろいろな形からその用途を推理させる。
骨角器なども出して釣り針の製作方法なども紹介すると話しにふくらみが出る。

・舞い切り式の火起こし機を使用して実際に火を起こしてみる。
煙が出ただけで生徒は感動する。
煙のにおいに敏感に反応する。
やるほうは体力を使いながら一生懸命だが意外に大人の努力に理解を示してくれる。
一生懸命やっているなという姿勢が生徒に伝われば、半分は成功でる。